樹木希林さんと別居夫婦の40年愛

突然の訃報のニュースがいまだにショックです。

樹木希林さん、とてもユーモラスで、エキセントリックで、飄々としていて…。

 

俳優としても女優としても、言葉では表せられないほど魅力的な方でしたね。

あの、大女優にしてマネージャーさんをつけてないんですね。

撮影現場への移動からギャラの交渉まで、すべて樹木さん一人でやっているって本当だったのですね。

 

いや~、この話を聞いた時は本当に驚きました。

もちろん、事務所にも所属していません。

「自分のことは自分で」という、樹木さんの強い信念を感じます。

 

他にも樹木さんらしいエピソードはたくさんあるんですけど、やはりなんと言っても私たち一般の女性が不可思議に思うのが、内田裕也さんとの夫婦生活ですよね。

 

樹木さんが内田さんと出会ったのは、今から40年以上前のこと。

電撃的な結婚でした。樹木さんの方は再婚なんですね。

 

しかし、一緒に暮らしたのはわずか1年半ほどで、内田さんが離婚届を勝手に出してハワイへ逃亡するというとんでもない事件が起きました。

 

なんて身勝手な男なんだ?!この地点でアウトですよ。

しかし樹木さんさんは裁判で離婚無効を勝ち取り、結局現在まで離婚することもなく、夫婦であり続けたのですね。

 

周りからは当然「なんで離婚しないの?」って言われるわけですが、樹木さんの訃報を知った内田さんの打ちひしがれた様子から察すると、確かにそこに夫婦の愛があるんだって思いましたね。(勝手にですが)

 

夫・内田裕也さんへの思いを込めた、樹木さんの有名な言葉があります。

「全部、好きです。すべて何もかも好きです。もし、来世というものがあって、生まれ変わることがあるのなら、また巡り合うことがないように。出会わないように、気を付けたいわね。彼と出会ってしまえば、また好きになって大変な人生を送ることになるから」

 

…心が震えちゃいました。

好きになった人とは来世でも、また出会いたいと願うのが女だと思っていました。

 

「なんであんな人と?」なんて声も多いですが、そういういろんなものを超越してますよね。

 

「気を付けたいわね」がすごく樹木さんっぽい、チャーミングで最高な愛の告白です。

これ以上に、おふたりの関係性を表す言葉はないのでは?

40年を超える別居生活。

相手の存在がいい重石になっている、と語るのは意外にも樹木さんの方で、男女というより、人間と人間の不思議で深いつながりを感じずにはいられません。

 

がんの宣告を受けた時からの樹木さんの生き様は潔いと思います。

諦めではなく、覚悟というか、最後まで自分のことは自分で始末をつけるって、ごく当たり前のことなんだろうけど、自分だったらそこまで割り切れる?受け入れられる?って考えてしまう。

私なら最後は、どーでもいいやっ!てなるかも^^;

 

『人と比べないのが私の財産です』

『難があってこそ人生』

 

病気と向き合い、そして夫の内田裕也さんとの40年間の別居生活もあっての言葉です。

だから深みがあります。

 

私は映画を観るのが好きなので、よく映画館へ行くのですが樹木さんが出ている映画はたくさんありますが、中でも好きなのが『わが母の記』です。

 

何度も観てるんだけどその度に泣けます。

樹木さん、たくさんの感動をありがとうございました。