新型コロナウイルスの感染対策としてとうとう緊急事態宣言が発令されましたね。

「 Stay Home」でございます。

 

とはいえ、私自身は以前の生活とそれほど大差ないのです。

 

普段からインドアで地味な暮らしゆえ、一般の人ほど退屈とかしないのでしょう。

 

ですので、こうして誰かの相談メールを待つのみでございます。

相談してきてくれる人が居ると嬉しくて仕方ないくらいです。

 

ちなみに今ならお返事すぐ返せますよ(笑

 

ペストと新型コロナウイルス

さて、ここからお話が変わりますが、最近『ペスト』という本を読みました。

 


この本はノーベル文学賞を受賞したカミュの代表作の一つです。

 

昭和44年が初版ですので、随分と昔に出版された本なのですが、新型コロナの流行によって再び脚光を浴びている本のようです。

 

現在、書店ではなかなか手に入りにくくなっています。

 

さて『ペスト』ってどんな本かというと、時代は1940年代、アルジェリアにあるオランという都市でペストが発生したという想定で始まります。

 

ペストの蔓延で間もなく都市が封鎖(ロックダウン)され、その中でいろんな立場の人間の関わり合いが描かれています。

 

文章が長く、小難しい表現が多いので読み慣れてない人には著者のいわんとすることを汲み取るに苦労するかも知れません。

 

(私は「100分de名著」と合わせ読み、やっと飲み込めた次第です。意味を理解できるようになるとものすごく深い意味を持った本だと分かりました)

 

完璧に理解することはなくても、病気の広がり方や、刻々と変化する人々の様子、政治と市民の隔たりが今のこの世界状況と重ります。

 

感染初期の頃は、市民はカフェや夜の酒場で集まり「まあ、そのうち過ぎ去ってしまうだろうから、それまでの我慢だ」と、安穏として暮らしているのです。

 

日本もちょっと前までそうだったですよね。

この辺りの情景が非情によく似ています。

 

ですが、状況は良くなるどころか、一気にオーバーシュートを迎え、医療崩壊。

死者が増え過ぎてお葬式もままならないような事態になってくると人は「感情」の起伏というものがなくなっていくんですね。

 

この本に出てくるキャラクターに共感するのは人によって異なるでしょう。

 

私が注目したのはこの男。

感情の揺れ幅が最も大きかった新聞記者のランベールです。

 

彼はこの町の住人ではなく、仕事でたまたまオランを訪れていて、ペスト封じ込めのための都市封鎖で帰国できなくなってしまったのです。

 

ランベールその愛の形

 

ランベールには恋人がいました。

なんとかしてパリに残して来た彼女の元へ帰ろうと、色々と手を尽くすのですが、なかなか上手くいきません。

 

個人の事情とか聞き入れてもらえません。例外なしです。

 

彼は「愛するもののために生き、また死ぬ」という信念の持ち主でしたが、医師リウーと出会うことによって変わっていきます。

 

彼はリウーの友人タルーが結成した「保険隊」に加わり、その仕事の合間を縫って密出国の準備を進めていて、最終段階まで整えます。

 

ですが直前になって「僕は行きません。あなたたちと一緒に残ります」といって密出国を諦めるんです。

 

ランベールの心を動かしたのが、リウー医師の言葉でした。

 

自分の置かれた状況を見極め、誠実に"ただ自分に出来ることをする"

過酷な医療現場で黙々と働き、患者に寄り添っているリウーと保険隊の仲間と過ごすうち、ランベールは覚悟を決めたんです。

 

大変な状況を見てしまった以上、ここで自分だけが抜け出せば、きっと恥ずかしい気持ちになる。それは彼女を愛することの妨げにもなるだろうと思ったのです。

 

ここは感動的な場面ですね。

 

私がもし彼女の立場だったら、それでも帰って来て欲しいと願うかな?私よりそっち?って文句言ったかも・・

 

ランベールの彼女だから、怒ったりせず信じて待ち続けたのかも知れません。

 

で、この二人が最終的にどうなったのかというと

やがてペストの感染が終息し都市封鎖が解除された時、ランベールは彼女をオランに呼び寄せて再会を果たすのですね。

 

他にも訳ありの人物が色々登場しますが、最も良い結末を迎えたのがこの人なんでしょう。

 

あなたが今すべきことは?

さて、ここでまた話は変わりますが

 

今、家に居ながらあなたに出来ることは何か?考えてみてくださいね。

 

復縁したい相手にコンタクトを取るよりも先にすることはないですか?

 

はい。私にメールすることです。(笑

 

緊急事態宣言中でも相談は受け付けております。

お気軽にご利用ください(⌒-⌒)

 

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